国の天然記念物のコウノトリ2羽が滞在している伊良部佐和田地区で、新たなコウノトリ1羽の合流が28日までに確認された。今月に入って相次ぐ2羽の飛来に定着、繁殖の期待が高まる。
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新たに飛来したコウノトリは個体識別用の足環から、今年6月に島根県雲南市の人工巣塔を巣立ったメスであることが分かった。この日は採餌場となっているため池や、近くにある堆肥集積場を行き来する様子が見られた。
これまで滞在している2羽(7歳と1歳)のオスにとって待望の「花嫁候補」の合流となったが、メスが近づくと追い払うような行動をとる場面もあった。
コウノトリの繁殖開始年齢は4歳前後と考えられているが、国内では2歳で繁殖に成功した例もあるといい、近い将来のペアリングにも期待が高まる。