伊良部佐和田にあるため池に、国の天然記念物コウノトリ1羽が新たに飛来しているのが9日確認された。この日は2018年に飛来し、島の人や愛鳥家から「コウタ」の名で親しまれているオスと並んで羽を休める様子が見られた。
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コウノトリには個体を識別するための足環がつけられており、今回飛来したのは兵庫県朝来市の人工巣塔から今年6月に巣立ったオスの個体とみられる。宮古野鳥の会の仲地邦博さんによると、数日前から周辺での目撃情報があったという。
2年9カ月ぶりとなる新たな個体の飛来は、「コウタ」にとって待望の「花嫁候補」とはならなかったが、ため池では他の野鳥から少し離れた場所で底面のエサをついばんだり、近くの林の上を2羽でゆったりと舞う姿が見られた。