県文化振興会はこのほど、第16回おきなわ文学賞の入賞者を発表した。宮古島市から、しまくとぅば演劇戯曲部門の二席県文化振興会理事長賞に宮國敏弘さん(63)の「慟哭」、詩部門佳作に安里和幸さん(25)の「交通量調査」がそれぞれ選ばれた。
文学賞は文学・文芸活動を奨励することを目的に2005年に創設。第13回から県視覚障害者福祉協会の協力で点字原稿の作品募集も実施しており、今回は5作品の応募があった。また、しまくとぅば文芸部門の学校演劇戯曲を学校に限定せずに門戸を広げようと、今回から「しまくとぅば演劇戯曲」に名称変更した。
今回は外国在住の県系人を含む県内外から合計334点の応募があり、審査の結果、8部門で49作品46人の入賞が決定した。内訳は最高賞の一席県知事賞、二席が各7人、佳作31人、奨励賞4人(3人が2部門入賞)。表彰式は2021年2月13日に沖縄産業支援センターで予定されている。入賞作品は電子書籍化し、作品集「WEB版はなうる」として21年3月をめどに、おきなわ文学賞ホームページに掲載する。