【多良間】国の重要無形文化財「組踊」「琉球舞踊」の保持者等による公演(主催・県文化振興会、共催・多良間村教育委員会など)がこのほど、同村字塩川のピトゥマタ御願所で行われた。多良間と縁のある平敷屋朝敏作の組踊「手水の縁」などで保持者たちが至芸を披露。多良間中学校の生徒も伝統行事「八月踊り」の演目で舞台に立った。
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同振興会の又吉民人理事長は「組踊『手水の縁』は多良間村とは縁の深い平敷屋朝敏の作であり、280余年の時を経て立方、地謡とも最高の配役を得て催されることは、作者にとっても感慨深いものがあろうかと思う」とあいさつ。
第1部は字塩川端踊座の中学生による「若衆踊り」などで幕を開けた。続いて重要無形文化財の保持者たちが古典舞踊などを披露。「手水の縁」は明治20年頃に八月踊りでも演じられた記録があるという。来場者は洗練された伝統芸能の舞台にじっと見入っていた。