記事一覧

希少種保全で連絡会議、外来種問題でも対策

 






2020/11/18 09時01分配信 - 社会・一般 -

 国や県、学術関係機関、民間団体で構成する「宮古諸島の希少種保全・外来種問題に係る複数の事業関係者による連絡会議」が17日、設置された。希少種・天然記念物のミヤコカナヘビの保全、侵略的外来種のイタチ、クジャクなどの調査、対策の情報共有と意見交換を通して効果的な事業・研究を促進することを目的としている。同日午前、市クリーンセンターで2020年度会議が開かれ、関係者が一堂に会して学術研究発表や関係する事業の報告が行われた。
続き
 会議は宮古諸島の自然環境保全に関わる産学官の担当者が、特有の地史で育まれた陸域生態系の価値と、外来種の脅威を確認するもので、▽生物多様性の確保と持続的利用▽固有種・絶滅危惧種及び生息地・生育地の保全▽侵略的外来種の防除―などを検討する。事務局は環境省沖縄奄美自然環境事務所、宮古島市。
 学術研究で琉球大学の戸田守准教授は、伊良部島及び下地島での調査を踏まえ、宮古島諸島に生息するミヤコカナヘビが4つの遺伝子グループがあり、うち3つは宮古島で混在する一方、伊良部島・下地島は独自のグループであることが分かったと報告。両島の集団が、その他の地域と多少なりとも遺伝的に分化し、保全上も重要な地域といえると結論づけた。
 環境省は種の保存法に基づく保護増殖事業で、爬虫類で初めて実施する「ミヤコカナヘビ保護増殖事業」の計画案として、宮古島市内の生息地のほか、複数の施設における飼育、繁殖、将来的な野生復帰の実施検討、生息環境調査とモニタリングなどを示した。地域環境行政や日本動物園水族館協会、沖縄県の各事業、ボランティアの取り組みなどの報告、出席者の意見交換も行われた。
 開会で市環境衛生課の新城真八郎課長は「宮古島市は2018年度にエコアイランド宣言した。その中で全ての生物が共存できるような環境づくりのための行動を掲げている。市内では農地造成やリゾート開発が進んでいる。自然環境の保全と開発は相反することもあるが、緑を増やすなど努力したい。市民が自然をいかに守っていくかを認識していただくよう、発信したい」と述べた。
 構成団体は次の通り。
 宮古島市(エコアイランド推進課、環境衛生課、市教育委員会生涯学習振興課)▽沖縄県(自然保護課、県教育庁文化財課)▽環境省(自然環境局野生生物課希少種保全推進室、沖縄奄美自然環境事務所・野生生物課・沖縄南部自然保護官事務所)▽琉球大学(熱帯生物圏研究センター)▽国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所▽日本動物園水族館協会▽どうぶつたちの病院沖縄▽世界自然保護基金(WWF)ジャパン

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 23737-1.jpg
希少種保全と外来種問題で開かれた連絡会議=市クリーンセンター会議室

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加