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宮古織物組合、島産琉球藍で染料製造

 






2020/11/15 09時03分配信 - 文化・芸能 -

 宮古織物事業協同組合は宮古上布の染色に欠かせない琉球藍の確保に向け、島内での栽培に取り組んでいるが、今月初めに収穫した琉球藍で染料の泥藍を製造している。これまでのところ順調に藍が沈殿して十分に色も出ていることから、島内での生産に手応えを感じており、今後は栽培の普及も考えている。
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 琉球藍は以前から沖縄本島北部産が使われてきたが、数年前には台風など自然災害が相次いで生産量が減少し、入手困難な時期が続いた。北部とは環境の異なる宮古で琉球藍の栽培は難しいとされてきたが、材料不足への危機感から同組合では今年春から試験的に栽培を始めた。
 琉球藍は強い日光や高温には弱いため、北部では山間の日陰などで栽培されており、同組合では伝統工芸品センター裏側にパイプハウスを建て遮光ネットを張ったところ順調に生育。肉厚の青々とした葉が茂っていた。
 収穫した琉球藍の生葉を1週間ほど水に浸し、青い色が出はじめるとポンプを使って撹拌。青い液体が茶色に変わったところで撹拌を止め、寝かせると徐々に泥状の藍が溜まっていく。色は黒に近い濃紺になる。同組合専務理事の神里佐千子さんは「収穫が少し遅れたが順調にできている。色は大丈夫」と話す。
 今回作っている琉球藍は備蓄するか、製造中の染料の補助などに使っていく。台風対策など課題はあるが簡易なハウスと遮光ネットで栽培できたため、神里さんは「農家に頼んで量を作ってもらえれば。多くの人に栽培してもらうため苗を増やして分けていきたい」と増産に意欲を見せた。
 現在北部の生産量は以前に比べて安定しているが、神里さんは「自分たちで作るのは大変だろうが、本島で不作になったときに備える。できるなら地元で自給自足できた方が良い」と話していた。

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琉球藍から作られた濃い藍色=伝統工芸品センター

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宮古織物事業協同組合が栽培した琉球藍

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