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「ヒアリの侵入防止を」県環境科学センター

 






2020/11/12 09時02分配信 - 科学・環境 -

 特定外来生物のヒアリの侵入定着防止に向け、識別する方法などを学ぶ研修会(主催・県環境科学センター)が11日、宮古保健所で関係行政機関等を対象に行われた。沖縄科学技術大学院大学の吉村正志さん(農学博士)がヒアリの体形の特徴から見分け方を指導。ヒアリに限らず外来種の侵入を防ぐには早期発見早期防除が重要であり、宮古でも継続的な監視、防除の実施に必要な体制の整備などを求めた。ヒアリは県内でまだ定着していないものの、侵入した際の生態系への影響が大きい外来種「重点予防種」に指定されている。
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 ヒアリの体形の主な特徴は▽胸と腹の間に2つの節(コブ)がある▽背中にトゲがない▽触角の先端2節が大きくなる│。吉村さんは「この3つの特徴を反復して見ることで分かるようになる」と教え、特徴が似ていながら識別に疑問があれば場合は専門家等に任せるようアドバイス。参加した市役所や平良港湾事務所の職員らは専用の拡大鏡を使い、標本のヒアリと沖縄在来のアリとの特徴の違いを見分けていた。
 また吉村さんは「ヒアリが巣に大きな塚を作り、塚を刺激すると巣穴から大量の働きアリが活発にわき出てくるのが、他のアリとの違い」と説明。「成熟したコロニーなら最大40万匹。他の外来生物とは圧倒的に数が違う。発生した場所では在来のアリがいなくなる」と話し、「宮古島は平坦で畑や牧草地が多く生息適地が広がっている。侵入すると人の生活の近くに来る恐れがある」と危惧した。
 ヒアリの侵入と拡大を防ぐための課題として▽利用可能な技術やシステムを利用した監視体制の継続的実施▽現行の監視・防除技術のヒアリへの有効性検証、並行した新技術の開発▽効果的な監視や防除手法実施に必要な社会システムの整備│をあげた。
 ヒアリを含めた外来種への対策について「見つけた初期に対応すれば低コストで根絶にもつながる。宮古でも地域に密着した体制を作ることが重要になる。早期発見早期防除が大切。これを一般住民に広げて、みんながヒアリや外来種を分かるようになれば鉄壁の守りになる」と話した。

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ヒアリと他のアリとの見分け方を学ぶ参加者たち=宮古保健所

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ヒアリの特徴

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