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「スギャ」復元模型作製、サシバ捕獲方法記録保存

 






2020/10/16 09時02分配信 - 健康・暮らし -

 宮古島市環境衛生課と市総合博物館は、かつて来間島で使われていたサシバの捕獲小屋スギャ(ツギャ)の復元模型を作製した。新型コロナウイルス感染拡大のため延期となったが、ことし宮古島市で開催する予定だった国際サシバサミットに合わせ、世界でもめずらしいとされる捕獲方法を記録保存するとともに宮古とサシバの関わりを紹介し、市民に保全への理解を深めてもらおうと作られた。15日、同博物館で作製者の国仲富美男さんがスギャや当時の様子などを説明した。復元模型は同博物館で展示する予定。
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 作製の経緯について宮古野鳥の会の久貝勝盛顧問は「宮古らしい国際サシバサミットが開催できないか考え、スギャを作ってアピールしようと思った。市の厚意で立派なスギャができた。国仲さんという技術保持者の苦労と協力があって完成した」と説明した。
 捕獲小屋の復元模型は実物の3分の1~4分の1の大きさで、昼用と夜間用の2つが作られた。カジュマルやモクマオウ、クロキなどが用いられ、結び付ける縄もアダナスやススキを使うなど全て自然の材料を使っている。国仲さんは「以前からサシバとは関わりが深く、いつか作ってみたいと思っていた。子どもの頃の記憶をたどりながら作ることができた。今はホッとしている」と話した。
 当時の来間島でのサシバの獲り方などを説明しながら、「親に頼んで小さなスギャを作ってもらい、獲ったサシバはひもでつないで遊んでいた。弱ってくると小さな魚を釣ってきてエサにした」と懐かしそうに振り返った。
 市環境衛生課の守武大課長補佐は「サミットが延期されたことは残念だが、サシバの渡りの時季に完成できて良かった。今後も一致協力してサミットの開催に取り組みたい」、市総合博物館の平良恵栄館長は「宮古の捕獲方法は世界でも類を見ないと言われ、記録保存することは民俗的にも意義あること。サシバ保護への理解を深めてもらいたい」とそれぞれ話した。
 同サミットを開催している日本自然保護協会生物多様性保全部の出島誠一部長は「宮古とサシバのつながりは深い。スギャは保護する上で最も無くすべき対象だが、宮古の文化という位置づけで復元した。これを世界に発信し、地域の子どもたちにも文化として伝えたい」と述べた。
 同サミットは絶滅危惧種であるサシバの繁殖地、中継地、越冬地が集い、サシバの未来について考える場として2019年から開催。今年は宮古島市を予定していたが新型コロナの影響で延期となり、同博物館もこれに合わせて「サシバ展」を計画していたが延期となっている。

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スギャについて説明する作製者の国仲さん(左)=市総合博物館

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