記事一覧

平良港クルーズ拠点整備完了、供用開始は未定

 






2020/10/11 09時05分配信 - 政治・行政 -

 平良港国際クルーズ拠点整備で、沖縄総合事務局平良港湾事務所が所管する専用岸壁(バース)の暫定供用部分が2019年度末で完了したのに続き、宮古島市が事業主体となって建設した旅客受入施設の駐車場など関連工事がこのほど終了した。岸壁には宮古上布の代表的な図柄となっている「七宝紋柄」がカラータイルでデザイン。受入施設及び観光案内所完成で外国客を受け入れる準備が整ったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で政府が実施する入国制限や各国の海外渡航禁止の措置により、平良港への外国クルーズ船入港は1月からキャンセルが継続され、再開のめどが立っておらず、現状では供用開始の時期も未定となっている。
続き
 クルーズ拠点の専用岸壁は、平良港北防波堤沖側に整備された。クルーズ船の大型化と寄港回数増加などアジアの需要が著しく高まっていることに対応する。17年9月の着工以来、大型クルーズ船が接岸できる岸壁、岸壁と陸側を結ぶ橋りょうを含む臨港道路などの工事が実施され、20年3月までに暫定供用部分と橋りょうなどが完了した。
 当初計画は14万㌧級が接岸できる長さ370㍍の岸壁を予定したが、大型化に対応して22万㌧級対応可能な420㍍に延長した。20年度から延長分に着手し、22年春には完成する予定。事業費は当初92億円から42億円増の134億円を見込んでいる。岸壁の舗装部分には、カラータイルでデザインされた「七宝紋柄」の大きな図柄が4カ所に施された。宮古を代表する伝統工芸品として広く知られている宮古上上布の代表的な図柄を採用した。
 宮古島市(下地敏彦市長)が今年2月から着手した平良荷川取の旅客受入施設及び観光案内所の本体工事は7月末までにほぼ終了し、外溝や駐車場、フェンス設置などの関連工事が進められ、このほど完了した。旅客受入施設はクルーズ船で平良港に寄港、来島する外国人を対象とした税関、出入国管理、検疫のいわゆる「CIQ」を行う。
 建設場所は平良港第1ふ頭東側のクルーズ岸壁専用道路が整備された臨港道路沿いで、建物は旅客受入施設(面積1500平方㍍)と観光案内所(300平方㍍)の2棟。二次交通車両のバス及びタクシー専用駐車場、シャトルバス乗降スペースのほか、施設周辺を囲むセキュリティフェンス、進入道路にゲートなどを設けた。
 総事業費は11億7020万円で、財源は起債10億9520万円、補助金5780万円、一般財源などとなっている。起債償還は寄港するクルーズ船に課す係船料を充て、期間を3年の元金据置を含めた20年を計画している。
 専用岸壁は港湾管理者の宮古島市に移管され、CIQ施設とともに供用開始が可能な状況だが、時期について同市は新型コロナが収束し、クルーズ船の寄港再開の見通しが立った段階で検討する方針だ。
【CIQ】税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の頭文字で表記される。国境を越える人や物の移動、交通で必要な手続きの総称。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 23560-1.jpg
平良港国際クルーズ拠点として整備された専用岸壁=平良荷川取の第1ふ頭付近

ファイル 23560-2.jpg
岸壁にデザインされた「七宝紋柄」)

ファイル 23560-3.jpg
旅客受入施設区域

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加