10月1日の旧暦8月15日「十五夜」に向け、市立南小学校(砂川修校長)で25日、2年生が生活科学習で「シーシャ作り」に取り組んだ。宮古青少年の家職員の奥濱実さん、更生保護女性会の新城美津枝会長らが子どもたちに指導した。
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地域の先輩との活動を通し、宮古島の文化や伝統を学び、地元に対する誇りや後世に受け継ぐ心情を養うことがねらい。宮古島の一部地域では「シーシャガウガウ」と呼ばれる風習があり、十五夜には子どもたちが家々を巡り、手作りの獅子舞で厄払いとして歌や舞いを披露し、お礼にお菓子などをもらう光景が見られる。
奥濱さんはシーシャガウガウの仕草として、缶とスプーンでカンカンと叩いて音頭を取り、「うきるら(起きなさい)シーシャ、ぶどぅりりゃ(踊りなさい)シーシャ」と歌を披露し方言の意味も説明。また十五夜で食べる「フキャギ」について、小豆には悪いものを遠ざけるなどの由来も紹介した。
子どもたちは空き箱や色紙で個性豊かなシーシャを作成し、完成したシーシャを互いに披露し合った。男子児童は「格好よくできた。家に持って帰って自慢したい」と感想を述べた。
この日は農家を招いた社会科授業も3年生を対象に行われ、3つのグループに分かれて、マンゴー、畜産、野菜の専門農家が仕事内容や児童らの質問に答えていた。
畜産の授業で児童の一人は「牛は大きくて怖いイメージがあったが、優しい性格だということが分かり、見る目が変わった。別のグループの子たちにも伝えたい」と語った。