台風前後にその数が増えることから沖縄では「カジフチートンボ」と呼ばれるウスバキトンボ。8月に入って熱帯低気圧から発達した台風が相次いで宮古島地方に接近したせいか、市内のあちらこちらで飛ぶ姿を見せている。
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世界の熱帯から温帯に幅広く分布する。日本には温かい南方から発生したものが、季節とともに世代交代を繰り返しながら北へ渡っていく。お盆の頃に多く現れるため「精霊とんぼ」などとも呼ばれている。寒さには弱いため本土の冬は越せずに旅を終えるという。
沖縄ではほぼ年間を通して発生する。薄い黄褐色で腹部の背面に黒い筋模様がある。宮古でも身近に見られるトンボであり、台風5号が去った10日にはサトウキビ畑の近くで群れになって飛び回っていた。