記事一覧

仲座琉大教授、宮古島の津波石の研究成果を発表

 






2020/07/31 09時03分配信 - 科学・環境 -

 琉球大学工学部の仲座栄三教授(工学博士、城辺吉野出身)は、これまでの調査から宮古島沿岸に散在する津波石は1771年に発生した明和大津波のみによって運ばれたとする研究成果を発表。世界にも類のない津波石群として世界遺産の登録に向けた活動を始めるという。28日、市未来創造センター公民館でマスコミに解説した。
続き
 宮古の津波石は数回の津波によってできたとする説がある。仲座教授は各地で実施した調査で複数回の津波が襲来した痕跡は見つからなかったが、城辺友利のインギャーの発掘調査で引き波によってできたと思われる1つの赤土の地層を発見。その下、12世紀頃の地層からは埋葬された人骨も見つかり、「その間には津波の襲来はなかった」と指摘した。津波石の波による浸食も現在の部分より、海上部分の方が深く削られていることから「明和大津波で運ばれてきたと結論した」と述べた。
 東平安名崎の津波石の位置や向きなどから津波の流れを推測し、岬先端に「マムヤの墓」などの巨石があることから「岬の根本の方が波は高く、石は岬の反対側まで運ばれた。津波の高さは約30㍍にも達した」と説明。またリーフの先端で止まっている津波石も多く見られるが「台風等で強い波の力がかかる場所だが微動だにしない。いかに津波の力が強いかがうかがえる」と話した。
 仲座教授は「宮古島の南北海岸に雄大な津波石群があり、それぞれどんな波を受けたかを物語っている。世界でもこうした場所はなく、遺産登録に向けた活動を始めたい。ただの津波石ではなく、世界遺産として保存すべきスケールと貴重さを持っている」とその重要性を強調。津波の教訓を防災教育や観光に活用したいとしている。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 23243-1.jpg

ファイル 23243-2.jpg

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加