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ミヤコカナヘビ出前授業

 






2020/07/12 09時04分配信 - 科学・環境 -

 子どもたちに宮古諸島の固有種で絶滅の恐れがあるミヤコカナヘビに関心を持ち、希少生物を保護する心を育んでもらおうと、琉球大学熱帯生物圏研究センター准教授の戸田守さんによる出前授業が11日、子育て支援センターみーやで行われた。採取が禁止されている生きたミヤコカナヘビを環境省の許可を得て間近で観察。子どもたちは体より長い尾を持った緑色のカナヘビに興味津々。戸田さんは一度海に沈んだ宮古諸島の成り立ちなどを説明し、「なぜ固有種がいるのか。その由来は謎に満ちている」と興味を誘っていた。
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 戸田さんは宮古諸島に生息する固有種について、大昔に地続きだった中国・台湾にも近い仲間がおり、海で隔てられてから種類が分かれていったと説明。宮古諸島が一度海に沈んで20~40万年前に再び島になったとされることから「ミヤコカナヘビは100万年以上前に分かれたが、20~40万年前は海に沈んでいた。ではどこから来たのか。今のところ答えは分かっていない。宮古の固有種の由来は謎に満ちていて学術的に貴重」と話した。
 ミヤコカナヘビを研究している大学院生の安里瞳さんは、その生態や減少の原因と考えられていることを説明し、「草むらを中心にいろいろな環境に住み、成長がすごく早く、繁殖期間が半年以上と簡単にいなくなる生き物ではないのに、なぜ少なくなっているのか」と問いかけた。
 子どもたちはミヤコカナヘビの入ったケースに顔を近づけてじっくり観察。長い尾や赤い舌、尖った爪など特徴を捉えながら絵を描いた。ミヤコカナヘビに因んだゲームも行われ、楽しみながら学んでいた。
 戸田さんは「まずは関心を持ってほしい。宮古はきれいな海だけでなく、陸にもこんなに面白いものがあるのにあまり知られていない。島の不思議なこと、まだ答えの出てないこともあり、この子たちの中から将来研究する人が出てくるかもしれない」と授業の意義を述べた。
 今回の出前授業は希少生物の保全で協定を結ぶ沖縄こどもみらい創造支援機構、どうぶつたちの病院沖縄、WWFジャパンが協力して実施。同機構の新城宗史理事長は「その土地に住む生き物に思いを馳せる機会が今は少ない。この島にしかいない希少生物を守って次世代につないでいく気持ちが芽生えてくれれば」と開催の目的を話した。

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