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金銭的問題で治療断念も、離島がんフォーラム

 






2020/07/05 09時01分配信 - 健康・暮らし -

 第8回離島がんフォーラム(主催・県がん患者会連合会など)が4日、市中央公民館で行われた。フォーラムではサバイバーナースの会「ぴあナース」の西垣みゆきさん、琉球大学大学院教育学研究科の村末勇介准教授がそれぞれ講演を行った。
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 乳がん治療を始めて3年になる西垣さんは、患者の立場から離島医療の現状を訴えた。石垣島在住の西垣さんによると、医療設備が充実していない離島在住者ががんになった場合、検査や入院で本島の病院に頻繁に足を運ばなければならず、金銭的問題から治療継続を断念する人も多いという。西垣さんは「命どぅ宝と言うが、大切な命もお金がなくては守れない」と述べた。
 西垣さんががんになって生活面以外で大変だったことは、無意識的に向けられる差別的な言葉だという。「周りにかわいそうと思ってほしいわけではないが、『大丈夫』と声を掛けてもらえるだけで前を向ける」と話した。
 また全国各地でがんの啓発活動は盛んに行われているが、重要なのはその後のフォローであるとし、病院と行政機関が連携し、万全なサポート体制が整えば、患者は安心して治療に専念できると提案した。
 村末准教授は今年から全国の小中高校で「がん教育」が段階的に始まることに触れ、「日本人の2人に1人ががんになる時代。がん教育が浸透すればがんのイメージも変わってくる。学力の前に命の大切さを考えさせる時間を作ることが大事」と強調した。
 沖縄県友声会の田名勉会長は開会あいさつで「人は往々にして倒れている人の痛みを忘れてしまうことがある。相手の痛みに共感し、ともに生きる心を持ってほしい」と述べた。

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(左から)西垣さん、村末准教授=市中央公民館

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