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苧麻績みの輪広げよう、保存会の無料講座始まる

 






2020/07/05 09時02分配信 - 文化・芸能 -

 宮古苧麻績み保存会の無料ぶーんみ講座が4日から、伝統工芸品センターで始まった。宮古上布の材料である苧麻糸に関心を持ってもらい、広く知ってもらおうと初心者からベテランまで一緒になって糸績みを行っており、伝承者養成講習の受講にもつなげようとしている。2020年度の伝承者養成講習は宮古島市・多良間村で20教室が開かれ、前年度よりも5教室増えた。受講生も71人から92人と増加傾向にあり、技術の伝承は着実に進んでいるという。
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 無料講座は午後2時から行われ、講師の上里シゲさんと亀浜良子さんが初心者には苧麻の裂き方など基本から教えていた。最初はうまくできなかった受講者も爪を使ってきれいに繊維を裂いていた。
 苧麻績みを始めて2年目という70歳の女性は「継承者がいないという話を聞いたので退職を機に始めた。指先を動かし、本数をかぞえたりするので良い脳トレになる。最初は糸にするまでが難しかった。いかに苧麻をきれいに裂くかが大切。一生懸命やれるので楽しい。ずっとやっていきたい」と楽しそうに糸績みに取り組んでいた。
 無料講座について上里さんは「糸はまだ全然足りない。後継者育成のため、苧麻糸に関心を持ってもらうと開いている。伝承者養成講習の受講生も毎年増えているので、手応えを感じている。織り手も喜んでいる」と目を細めた。
 今年度の伝承者養成講習は4月に開講したが新型コロナの影響で休講となり、6月1日から再開している。増設した5教室は3年間の講習修了者を対象に5ヨミの糸づくりにチャレンジし、中級講座にステップアップしてもらうことを目的に初めて開設した。同保存会事務局の奥平靖子さんは「糸は不足しているが、績み手は一朝一夕には育たない。5ヨミから挑戦してもらう。中級講座では10ヨミを達成する人もおり、修了者は技術が前進し生産量も増えている。やる気のある人に良い講習を提供できるようにしたい」と話いた。
 無料講座は来年2月末日までを予定。毎週土曜日午後1時~5時に会場を開放(講師は午後2時~4時)。7月18日、8月15日、9月19日は休講。対象は宮古島市・多良間村の住民のみ。コロナ対策として島外に出て2週間以内の人は参加不可。マスク着用の上、手指や持参する道具類などを消毒するよう求めている。

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無料講座で苧麻績みの基礎を教わる参加者(右)=伝統工芸品センター

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