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宮古上布、砧打ちの問題点

 






2020/06/27 09時05分配信 - 文化・芸能 -

 宮古上布保持団体(新里玲子代表)の2020年度定期総会が26日、市役所城辺庁舎で行われ、新年度事業計画などを承認した。また、これまで伝承者養成講習を進める中で浮上してきた洗濯・砧打ちの課題も報告され、耳や身体への職業的影響、職業としての経済的負担、道具原材料の確保など問題点を提起。業界への周知を呼びかけた。
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 報告によると、砧打ちの工程では耳への不調が顕著に現れることが業界では以前から知られており、重さ数㌔の木槌を振り下ろし続ける作業による身体への影響も懸念している。現段階では医学的な確証は得られてないが、同団体として教場の環境改善や医療機関との連携の推進、業界全体の問題として周知の促進、補償等を基本方針に立て本格的な対策に取り組み始めているという。
 砧打ち職人の砂川猛さんは「環境改善には防音だけでなく吸音も必要。また医療機関との連携は砧打ちだけでなく、全ての工程で考えていくべき。今後、若い人を迎えてどう育てていくかまでつながっていくこと」と意見を述べた。
 また伝承者養成講座を修了しても宮古上布の生産数減少に伴う洗濯・砧打ちの需要低下や工賃の低さから、職業としての継続が困難な状況にあること、道具は定期的な修繕・取り換えが必要だが使用できる原材料が入手困難など個人で進めるには様々な問題があることも指摘している。
 20年度事業計画では伝承者養成講習を図案・手括り、染め、織り、洗濯・砧打ちの4工程で実施する他、前年度初めて行った関連技術事業の苧麻績み講座、染め講習泥藍製造所見学研修、道具の製作・修繕・購入事業、市民総合文化祭への参加、むら巡りツアー(ミニ巡回作品展)などを予定している。

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2020年度事業計画などを承認した宮古上布保持団体の総会=市役所城辺庁舎

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