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伊良部島周辺でジュゴン痕跡

 






2020/04/03 09時04分配信 - 科学・環境 -

 環境省は2日までに、国の天然記念物ジュゴンの2019年度生息緊急調査結果を発表した。これまでの沖縄本島北部の古宇利島周辺や名護市東海岸、国頭村東海岸、渡名喜島、西表島、波照間島のほか、新たに目撃情報のあった伊良部島を対象に実施し、伊良部島周辺ではジュゴンが海草を食べた跡と考えられる痕跡が64カ所、痕跡が密集している場所が8カ所も見つかったことが新たに分かった。漁業者の情報を元に地域住民に対する聞き取りを行い、ジュゴンと思われる大型動物の目撃情報が4件あった。
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 ジュゴンはオーストラリア近海から紅海まで広く分布する海棲哺乳類で、日本が分布の北限とされる。これまでの調査で沖縄本島周辺の海域に極めてまばらに分布していることが判明し、環境省レッドリストで最も絶滅のおそれの高い種の一つとされるが、個体数が非常に少なく、生態などは依然として不明な点が多いとされている。
 比較的浅い海域の海草をエサとし、生息域が漁業活動域と重なることを踏まえ、漁業者の参加と協力で会議や食べた痕跡モニタリング、懇談会、学術文献超などの取り組みを実施。19年度は19年12月末にジュゴンの可能性がある動物を夜間操業中に目撃したとの伊良部の漁業者からの情報を踏まえ、20年2月に緊急調査も行った。
 伊良部の調査はドローンによる空撮画像の分析、空撮及び潜水調査の結果、食べた痕跡が64カ所、その密集域が8カ所確認された。また、調査対象地の藻場面積が462㌶と推定された。ジュゴン個体は確認されず、採水した海水中にもジュゴンの環境DNAは含まれていなかった。漁業者の目撃情報は19年8月ごろ、12月下旬、20年2月26日と3月13日の計4件あった。
 このほか、波照間島では食べた痕跡が3カ所で確認され、食べられたと見られる海草に新たな葉の伸長がなく、食べて間もない新しい痕跡と推察された。目撃情報は1件あった。

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伊良部島周辺で確認された食べた痕跡状況(環境省資料より)

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