「春分」を過ぎ、日中の気温が上昇する中、例年は5月ごろに開花するゲットウ(=月桃、ショウガ科、方言名・サニン)が平良東仲宗根の道路沿いで咲いているのが見られた。ことしに入って平年値を上回る高い気温が続いている影響もあってか、一つの株にいくつもつぼみをつけている。
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ゲットウは熱帯や亜熱帯に自生する多年生常緑草本。野山に自生するが、民家の庭などにも植栽されるなど身近な植物。葉は長さ40~60㌢で濃い緑色をしている。花は初夏に5㌢ほどの茎に下向きにいくつもつく「総状花序」となる。黄色と紅色の紋が特徴。
抗菌作用や防虫効果があるとされ、近年では紙や石鹸、化粧水、健康食品、ハーブティーなどに利用される。沖縄では葉で餅をくるむ鬼餅(ムーチー)に使われる。