市教育委員会は2月29日午後2時から、「ミャーカ(巨石墓)にみる石造技術」と題した遺跡巡りツアーを行った。約20人の市民が参加し、市内10か所の遺跡をバスで巡った。
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ミャーカとは琉球石灰岩などの巨石を積み上げて造られた宮古島特有の墓のこと。まだ研究例が少なく、時代や由来なども謎に包まれているという。
巡った遺跡は、住屋遺跡、外間遺跡、仲屋金盛ミャーカ、大立大殿ミャーカ、スサビミャーカ、久松ミャーカ郡(久貝ぶさぎ、松原ミャーカ)、与那覇支石墓、スムリャミャーカ、川満大殿、ミャーツ墓。
このうち伊良部島にある市内最大級のスサビミャーカは、大部分が琉球石灰岩で造られており、内部に少なくとも9基の古墳を持つ。築造年代は1600年頃とされているが、資料が少ないため、年代を特定するのが難しいという。参加者らはミャーカの石棺部近くまで上り、注意深く観察しながら担当者の解説に真剣に耳を傾けていた。
参加者の1人の與那城美和さんは「以前から宮古の遺跡には興味があり、近くを通る時などに見たりするが、じっくり観察するわけではないので、こういう機会があって良かった」と話した。