第15回宮古島市生涯学習フェスティバル(主催・市教育委員会)が24日、未来創造センターで行われた。開会式では社会教育功労表彰が行われ、個人の功労者は平安英子さんと小川栄子さん、団体は西原コーラス百合の会が受賞した。舞台発表では公民館講座で学ぶ18団体が琉球舞踊や三線演奏、フラダンスなどを披露した。社会教育団体の活動を紹介するパネル展示や作品の展示もあり、多くの市民が観賞した。
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生涯学習フェスティバルは、広く市民に対し学習活動の成果発表や学習情報を提供することにより、市民一人ひとりの生涯学習への意欲を高めるとともに学習活動の一層の振興を図ることを目的に開催された。
午後からの開会式であいさつした主催者の宮國博教育長は「このフェスティバルを遊びを通した学びの場、活動成果の発表の場、受け取る場として活用し、学習意欲を高めるきっかけとしてほしい」と呼びかけた。長期にわたり地域社会に貢献し尽力した社会教育功労者や団体には敬意の言葉をかけた。
社会教育功労者の表彰を受けた平安さんは福嶺小・中学校PTA役員、宮古地区PTA連合会では母親委員、文化委員、副会長を努めた。おはなしサークルの会長も歴任するなど各種活動に積極的に取り組んだ。
小川さんは西辺中学校のたまうつ音楽祭に参加し、方言や古謡の継承活動に尽力。新しいジャンルにも挑戦し、西辺小・中学校の平和集会では戦時中の西原集落の様子や生活を調査し、方言劇として形にして地域と学校が一体化された作品を披露している。
西原コーラス百合の会は西原の古謡と方言の普及を目的に結成。国立国語研究所創立70周年記念式典で方言劇オペレッタを披露したほか、さまざまなイベントで方言や古謡を県内外に発信している。