記事一覧

宮古島の神と森を考える会シンポ

 






2019/10/14 09時01分配信 - 文化・芸能 -

 宮古島の神と森を考える会(居駒永幸会長)と来間自治会(大浦邦夫会長)主催の第26回講演、シンポジウムが「来間の神・人・自然」をテーマに13日、来間離島振興総合センターで行われた。居駒会長が来間島の最大行事「ヤーマスウガン(祖神)」の祭儀について解説。これを受けたパネル討論では、ツカサやユーザスの神役が高齢化により難しい局面を迎えていることから「来間の祭祀の現状と課題~祭祀のあり方を考える~」で意見を交わした。現状を踏まえ、継承へ向けては「祭祀を守りたいという強い意思と、(女性中心の)祭祀を支えるためには男性の役割が大事」との意見が出た。
続き
 この催しは、祭祀を担うツカサらの高齢化で継承が厳しくなっている中で、「(来間の)地元にして上げられることは現在に即した祭祀のあり方、次世代が受け継げる祭祀のあり方を共に考えたい」との思いで開催された。
 居駒会長は「日本の神々13南西諸島」(植松明石著)に掲載されている「女性神役による春・夏・秋のコモリ願い」、「ヤーマスウガンの祭儀」などを解説し、神歌「来間島やーますぶなかのに~り」を紹介。その上で「に~りは素晴らしい神歌であり、宮古の遺産。(昨年の)伊良部島でも話したが、先祖から受け継いだ祭祀は緩やかな変化を受け入れ、宮古遺産として残していくべきだ」と強調した。
 佐渡山安公事務局長のビデオ報告「来間の祭祀」、本永清さん(県文化財保護審議委員)の講演「来間島のあれこれ」も行われた。
 パネル討論は居駒会長、佐渡山事務局長の司会で、パネラーは本永清さん、上原孝三さん(宮古島市史編纂委員)、根間忠彦さん(副会長)が務め、地元からは大浦邦夫さん、国仲富美男さん(来間自治会副会長)と新里玲子さん(上野新里のユーザス)が参加した。
 佐渡山事務局長が祭祀を担っている神女6人の高齢化の現状を説明し、「今後祭祀を続けていくためには男性がどう支えていくかを考えるべきだ」と提起。新里さんは、担い手の任期を設けたことや男性の手を借りて御嶽の清掃を行っていることでは「内容の改善によりツカサの負担が少なくなり、いろんな面でサポートする体制が出来たことで動きやすくなった」と話した。
 大浦自治会長と国仲副会長は「男性は御嶽に入るべきでないと言われていた。台風襲来後の後片付けでもツカサが祈ったあとに入り行っている」と述べ、考え方としては「話し合いながら(祭祀に)男性も携わっていかないといけない」と前向きな姿勢を見せた。
フロアーからは現状に危機感を持っている意見があり、島外から嫁に来た女性は「本土の人だから祭祀は出来ないのではないかと見ている感じがする。祭祀の継承は、みんな気にしている。お互いが歩みよりどうやればいいのかを話し合っていくべき」との考えを述べた。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 21974-1.jpg
パネル討論では「来間の祭祀の現状と課題」のテーマで意見を出し合った=来間離島振興総合センター

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加