2019年度おやこの食育教室(主催・市健康増進課、市食生活改善推進員協議会)が21日、下地保健福祉センターで行われた。約30人の親子らが講話や調理実習を通して正しい食生活への認識を深めていた。
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午前10時からの教室では、食改協の砂川美枝子会長が「食べ物の栄養や食の大切さを伝え、子どもたちの関心を高めることが食育の大きな要素。食物が料理に変化する様子や一緒に作ることでワクワクする心を子どもと感じてほしい。夏休みの楽しい思い出の一コマとなり島の野菜のありがたさを実感できればなお嬉しい」と期待を寄せた。
食改推進員たちが「食改の5つの力」として▽食べ物の味がわかる力▽食べ物のいのちを感じる力▽食べ物を選ぶ力▽料理ができる力▽げんきな体が分かる力―を紹介。同課管理栄養士の米田千春さんが「朝食の大切さ」について講話した。
この中で、米田さんは「肥満を防ぎ、良い成長を促すためには早寝・早起き・朝ごはんが大事なこと。食べることは生きること。食は生涯にわたって心や身体の成長や人格の形成に大きく影響を与える」と強調した。このあと、食改推進員のアドバイスを受けながら、親子で「豆腐クリームのパングラタン」「切り干し大根のトマト煮」「もずくとオクラのすまし汁」「ヨーグルトミルクゼリー」などのレシピに挑戦。時折、笑顔を見せながら和気あいあいと調理に取り組んでいた。
この教室は、宮古島市で子どもの肥満・う歯などの割合が県平均より高いことが課題となっていることを踏まえ、その解決に向けては子ども本人と保護者への正しい食生活の知識の普及、食育が必須であるとして、親子での食の経験を通して正しい食生活の知識を身に付けることを目的に実施されている。