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大綱引きに熱気と歓声

 






2019/08/17 09時03分配信 - 文化・芸能 -

 旧盆3日目「ウッフィユー」の15日夜、宮古各地の家庭では祖先の霊を送りながら向こう1年間の親族の無病息災を願った。上野宮国では伝統行事の大綱引きが行われ、宮国公民館前交差点を中心に大勢の地域住民をはじめ市民や観光客らが参加し、東西に分かれて大綱を引いた。開始前は大雨に見舞われたが会場は熱気と歓声に包まれ、終始「宮国のクイチャー」を踊る輪が広がり、先人から受け継がれてきた伝統の祭りで祖先を後生(グソー)に送った。
続き
 午後9時過ぎ、会場の東西から東里・西里の旗頭を持った住民たちが登場し四辻でクイチャーを踊りながら宮国公民館前交差点に集合。青年らが大綱を担いで運び、その間にも「宮国のクイチャー」を踊って雰囲気を盛り上げた。互いに綱の先端を担ぎ上げて近づき、「ヒヤサー」「ハイサー」とかけ声とともに荒々しくぶつかり合った。
 午後9時35分過ぎ、ホラ貝や鉦の音がはやし立てる中、「チャンコイ」と呼ばれる丸太で東西の大綱を一つに繋ぎ、クイチャーを繰り返し踊って気合の昂りとともに一斉に綱を引き合った。老若男女、見物客らも加わって力を込めて引き、会場はかけ声と歓声、熱気に包まれた。1本目は互いに粘り強く引き合ったあと西が勝利したが2本目、3本目は東が連勝。向こう1年間の豊作が約束された。同交差点では、勝負が決するたびに歓喜のクイチャーが踊られた。
 役割を終えた大綱はツナシードゥ(綱生徒)によって先端を斧で切り落とされ東西の御嶽に奉納。若者たちが体をぶつけ押し合う「デーロイ」も行われた。
 宮国部落会の宮國勝治会長は「何百年も昔から続いている伝統行事。ツナシードゥを先頭に部落役員、部落民みんなで先祖の教えを守り、伝統の灯を絶やさないように引き継いでいこうと協力している」と話しながら、「最後まで何事もなく、無事に終了することが一番。地元住民だけでなく、市民や観光客の参加も増えている。盛り上げていきたい」と期待を寄せた。

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宮国の大綱引きで、渾身の力を込めて大綱を引く地元青年ら=15日夜、宮国公民館前交差点

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一つに繋がれた大綱を前に、宮国のクイチャーを踊る東里・西里の青年ら

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