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茂北福を県が種雄牛に選抜

 






2019/08/17 09時05分配信 - 産業・経済 -

 沖縄県畜産センターは13日、新たな県供用種雄牛に宮古城辺上区の下地範昭さんが生産した「茂北福」を選抜したと発表した。これは2018年度に終了した検定において57頭中1位の成績を収めたもので、筋肉中の脂肪量を示す脂肪交雑(サシ)が8・50、肉質等級が4以上の割合を示す上物率が94・4%でともに歴代最高記録だった。科学的に宮古産牛の優秀さが示されたことに、下地さんは「嬉しさと喜びで一杯だ。今後のセリ市場など、畜産振興の励みになれば」と語っていた。
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 茂北福は2012年11月に下地さんが営む下地畜産で誕生した。そして3か月後に県に買い取られ、同センターが14年度から始めた遺伝子情報と血縁情報を基に算出する「ゲノム育種価」を用いて改良が進められた。
 これまでは子牛の枝肉情報から推定される「推定育種価」、両親の推定育種価を足して2で割った「期待育種価」をもとに選抜しており、正確度の低さや改良に長い時間を要するといった課題があったが、遺伝子情報を用いて牛の能力値を予測できる「ゲノム育種価」を活用した選抜牛としては県内第一号。
 今回の選抜について同センターの嘉陽稔所長は「高品質な子牛の生産が期待される種雄牛の凍結精液を、県内肉用牛農家へ供給することで、県内肉用牛の活性化とさらなる発展に繋がる」と述べた。
 また「茂北福」を生産した下地畜産は200頭余の牛を所有しているが、産出牛が県の推奨する種雄牛に選ばれたことについて下地さんは「これまでも数多くの受精を手掛けてきたので、センターの検定結果についても関心を持っていたが、優秀牛としてお墨付きをいただいたのは喜ばしい。今後の刺激と励みになる。既に精液についても買い取りの動きがあり、現在一本1000円というのが相場だが、おそらく3000円、5000円と上昇して行くのでは。宮古島産牛の優秀さが認められたことで、日頃から高値推移していたセリ価格もさらに弾みがつくのではと期待している。畜産振興がひいては農業全体の活性につながれば」と期待も露わに語っていた。

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県供用種雄牛に選抜された下地畜産の「茂北福」(県畜産研究センター提供)

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