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害虫ツマジロクサヨトウの被害拡大防止へ対策会議

 






2019/08/08 09時05分配信 - 産業・経済 -

【那覇支局】トウモロコシやサトウキビなどに食害をもたらす害虫「ツマジロクサヨトウ」=写真下(右幼虫、左成虫)=が7月に恩納村、多良間村の県内2カ所で発見されたことを受け6日、那覇第2地方合同庁舎で対策会議が開かれた。農林水産省消費・安全局植物防疫課の古畑徹防疫対策室長をはじめとする担当者から、ツマジロクサヨトウの基本情報や調査結果の概要、今後の対応、支援策について説明があり、県内の農業、畜産従事者ら約100人はメモを取りながら熱心に聞き入っていた。
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 ツマジロクサヨトウは国内では7月3日に鹿児島で初めて確認され、これまでに長崎県、大分県、佐賀県、熊本県、宮崎県、沖縄県の計44市町村で確認されている(8月5日現在)。ことし1月に中国、6月に韓国と台湾で見つかっており、大陸からの飛来により国内に侵入したとみられる。
 飼料用トウモロコシやスイートコーンが主に被害に遭っているが、沖縄県の基幹作物であるサトウキビなどにも影響があると考えられるため、県は7月11日から調査を開始。発見後は、薬剤散布やサイレージ処理、土壌のすき込みで防除している。国内での発生は初めてのため対策が確立されておらず、効果的な防除法などにについて研究・調査中という。調査と並行して対策マニュアルを順次策定していく。
 特徴は、体長約4㌢まで成長し、頭部に網目模様があり正面から「逆Y字」状に見える。気流に乗って長距離移動すると考えられており、1回の産卵数は150~200個。アブラナ科、イネ科、ウリ科、キク科など広範囲の植物の葉を裏側から集団で加害する。気温10・2度以下では成長できないと考えられており、暖地を除く地域では越冬できない。
 支援策は、防除作業の機械導入や農薬など資材の共同購入補助、飼料作物の早期刈取にかかる発酵促進剤の共同購入費補助、薬剤散布後の安全性や品質確認にかかる費用補助など。対象品目や農薬、確認情報などは農水省ホームページで閲覧できる。
 県病害虫防除技術センターの金城邦夫予察防除総括は「被害拡大を防ぐためには農家の方からの協力が必要。まん延防止に向け、情報提供をお願いしたい」と呼びかけた。
 問い合わせは同センター(098・886・3880)、宮古駐在(0980・73・2634)。

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対策会議には約100人の農業関係者らが参加し、今後の対応などを確認した=6日、那覇第2地方合同庁舎

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ツマジロクサヨトウ幼虫

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ツマジロクサヨトウ成虫

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