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参院選、安里、高良の両候補者インタビュー

 






2019/07/14 09時05分配信 - 政治・行政 -

【那覇支局】21日投開票の参院選まで、残り7日間となった。沖縄選挙区(改選数1)で、事実上の一騎打ちで激しい選挙戦を繰り広げる新人で自民公認、公明、維新推薦の安里繁信(49)、無所属新人の高良鉄美(65)の両候補に今選挙の争点や宮古など離島振興への思いを聞いた。質問項目は、①今参院選の争点②米軍普天間飛行場の辺野古移設について③次期沖縄振興の考え方④宮古・八重山への自衛隊配備⑤(観光を含め)離島振興⑥尖閣諸島問題への対応―となっている。
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【安里繁信候補】
 ①争点は明確にポスト沖縄振興計画。半世紀先の沖縄を具体的に描けるかが勝負だ。過去の振興策と異なり、子どもたちが主人公として活躍し続けられる社会を作らなければならない。暮らしを守り自立型経済を実現するために多民族、多宗教、多文化を受け入れる制度設計に力を入れる。
 ②私は究極のリアリスト。感情論ではなく事実を積み上げ、事実に基づいて声をあげていく。住民投票で反対の民意が出た事実を重く受け止める一方で、埋め立て承認に瑕疵(かし)はなかったという判例が出たことも事実。現実的に工事が進んでいるし、これを止める方法はなく原状復帰も不可能だ。反対するだけでは変わらないので、政府に対して沖縄に対する理解を深めていくよう努める。別で強調するのであれば、5年以内の普天間運用停止がなされていない現状に強く反対の意を示すことだ。
 ③残すものは残し、変えるものは変えるという方針で、保護戦略から成長戦略に変えていく必要がある。その場しのぎの対応ではなく、未来に向けての都市計画として整備することが重要で、地域間格差の是正へ新たな芽出しをしていく。
 ④配備には肯定的。防衛=安全保障という捉え方だったこれまでから、暮らしを守る観点、災害救助も加わった現在の防衛大綱のなか、医療過疎地域においては自衛隊が命綱にもなりうる。相互扶助の社会を構築していくために、どうやって機能的に暮らしを守るかに目線を合わせ議論していく必要がある。
 ⑤全離島をまわり地域のニーズをくみ取ってきた。都会はまだしも過疎地は財源に余裕がなく、建物の老朽化も進んでいる。航空運賃や建築資材運搬費、セメント単価への補助が必要だ。義務教育の予算が各自治体の一般財源に組み込まれている現制度は変えるべきで、少なくとも義務教育、出産、保育は国が予算を管理すべきだ。10年間などの限定的な措置としてでも沖縄振興とは別で離島振興に予算枠をとるべきだ。民間需要が増えて島おこしの機運が高まっていけば若者が自主的に島の未来を描けるし、帰ってきたくなる島になるはず。那覇でも離島でも、生きることにフェアであるべきだ。
 ⑥国有化したこと自体が誤りで、それが国と国との対立に発展してしまったと思う。尖閣諸島の帰属を沖縄県や石垣市に移すべきだ。国の公式見解として、帰属を移すことを表明することで、今の対立や緊張感は緩和できるはずだし唯一の手段だと思っている。
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【高良鉄美候補】
 ①基地問題、増税など県民生活の問題、憲法改正の問題、これらはすべて繋がっており、ワンセットで考えるべき争点だとみなしている。特に経済が停滞しつつあるこのタイミングでの増税はすべきでない。新基地建設に関連するが、反対の民意が示されていながら工事が強行されている現状は民主主義に反している。いつ工事が終わるのか、いくらかかるのか示されていないまま、巨額な予算が投じられるのもおかしい。
 ②軟弱地盤が見つかったことなど、埋め立て承認した当時とは別の問題が発生している現状にまず対応すべき。現在進めようとしている裁判は、瑕疵(かし)があったとの判決とはまったく別。国は軟弱地盤や活断層など環境アセスに正面から向き合い、適正な手続きをとるべきだ。普天間基地の危険性を除去するのであれば、辺野古基地である必要はない。
 ③これまでの沖縄振興計画は、「開発」がメインで道路整備が進むなど一定評価している。これからはハコモノでなく沖縄の振興に役立つよう、離島も含めた県内企業が潤うような振興策であるべきだ。現在沖縄はアジアなど海外に目を向けており、アジアの玄関口として沖縄を位置づけ、活用することは日本経済の発展にも繋がりうると国に示し、国と県との政策をリンクさせる必要がある。日本の好景気の発信地となるような沖縄振興の姿をイメージしている。予算規模は従来通りの3000億円を基準として考える。
 ④自衛隊は急患対応や不発弾処理などで住民生活の役に立っていると評価している。ただし配備に関しては、正しい情報を住民に与えて合意形成するプロセスをとっていないことが問題だ。自衛隊基地の建設工事が実際に進んでいるが、地下水汚染が不安視されているし、その調査も十分でなく住民の合意もないまま進めることには反対だ。
 ⑤交通における課題が最重要だと認識している。人と物の行き来にはまだ運賃の高さなど問題があると思っている。離島へ日帰りしやすくなると観光においても好影響だし、人と物のアクセスを良くする環境整備に取り組んでいく。 
 ⑥領土問題として中国との対立がエスカレートしているのは良くない。対話のなかで緩和していくべき。
国と国とで領土の問題とすると対立が続くだけ。国際的な支持は日本に集まっているし、経済水域としてどう管理するかに目を向け、両国の国民が冷静に考えて将来の世代に向け多く議論すべきだ。

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安里繁信候補高良鉄美候補

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