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西中煙突ボイラー遺構発見

 






2019/07/11 09時05分配信 - 文化・芸能 -

 市城辺の県道根間地与那節線沿いにある国の登録文化財(建造物)、旧西中共同製糖場煙突の仮補修工事が現在宮古島市教育委員会の手によって進められているが、同教委では10日午前、同工事現場で会見し現状について報告した。それによると補修工事の際、整地作業を行ったところ土に埋まった部分からボイラー遺構が発見されたことが、初めて明らかにされた。国の登録文化財に指定されている範囲は煙突の部分であるため「新たな発見だ」として、地主の了解や、申請手続きの書類作成など追加登録に向けて作業を進めていく予定。
続き
 西中共同製糖煙突は、1942年(昭和17年)に設立された西中共同製糖場跡地に残るレンガ造りの煙突。製糖場の建設は西中集落、西西集落の農家百数人で組合を結成し、工場の建築資材は組合員が平良港から運び入れるなど、並々ならぬ力を注いだといわれ、特にボイラー運搬は特注の荷馬車で馬2頭に交代で引かせて運んだ。しかし、施設は2~3回操業しただけで、ボイラーは旧日本軍に接収されて操業中止に追い込まれ、戦後使用されることはなかった。60年頃、損傷の激しい煙突を撤去しようとの動きがあったが、工場設立に苦心した中村清一郎元城辺村長の業績を称えるため保存。(宮古島市教育委員会説明版より抜粋)。そして2013年6月21日付で国の登録有形文化財として登録された。
 市教委では、煙突上部にガジュマルが生え、その根が遺構損壊の恐れがあったことから6月、保存のためガジュマルや弱った部分を取り除き、コンクリートで補強する仮補修工事に着手した。同補修工事で、足場を組むため周囲の雑草や堆積土を除去する作業に着手したところ、6月中旬に裏手の方から遺構らしきものを発見。慎重に土を除去すると、ボイラーが置かれていた遺構ということが判明した。
 発見された遺構はタテ5㍍、ヨコ3㍍ほどで、煙導構で煙突と繋がっていたことが推察される造りになっている。
 会見した市教委文化財係の砂辺和正課長補佐は「この遺構は今回初めて見つかったもので、当時の製糖場の様子を知る上で貴重なもの。今後、追加指定に向け、地主との話し合いや、関係書類の作成に急いで取り掛からねばならないだろう」と話していた。
 同煙突の周囲は足場が組まれ高さ約13・5㍍の煙突がすっぽり覆われており、これから補修工事が本格化していくことになる。

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足場が組まれ補修工事が本格化する旧西中共同製糖場煙突=城辺西里添

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初めて発見された西中煙突ヨコのボイラー室遺構

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