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ハンセン病に正しい理解を、県に現状説明・協力要請

 






2019/05/15 09時02分配信 - 社会・一般 -

【那覇支局】石垣、 宮古島の両市で18日から始まる 「ハンセン病市民学会第15回総会・交流集会」 を前に、 同学会の知念正勝共同代表らが10日、 県庁に謝花喜一郎副知事を訪ね、 根強く残る差別や偏見に苦しむ回復者らの現状を説明するとともに安心して暮らせる社会体制へ協力を要請した。 ハンセン病と人権市民ネットワーク宮古共同代表の亀濱玲子県議、 市民ネットワーク宮古結の会の島尻誠宮古島市議も同席した。
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 知念共同代表は 「回復者は今も病歴を隠したまま生活している」 と述べ、 後遺症の治療が進まないことを訴えた。 また 「訪問看護の実施も効果的であり、 県が率先して医療機関等に正しい知識を広めることが必要だ」 と強調した。
 八重山のハンセン病問題を考える会の大田静男代表は、 八重山で初めて総会が開かれることにも触れ、 「まだまだ理解が遅れている。 社会の明るい未来に向け手厚い支援をお願いしたい」 と呼びかけた。
 沖縄愛楽園自治会の金城雅春会長は 「どんな課題が残っているのか実際に感じてほしい。 大会に出席することで問題解決に向け応援にもなる」 と総会への出席を要望。 これを受け謝花副知事は自身が出席する意向を示し、 「医療体制の整備にしっかり対応できるよう皆さんと連携し、 偏見や差別のない社会の実現に取り組む」 などと述べた。
 その後の記者会見で、 知念共同代表らは 「回復者だけでなく家族らも同様に差別を受けているが、 ハンセン病家族訴訟では名乗り出る人は少ない。 問題の解消を図るために、 どうしたらいいかみんなで考えてほしい」 と正しい理解と議論の必要性を訴えた。
 亀濱県議は総会が沖縄で2年続けて開催される意義にも触れ、 「それだけ沖縄の問題が大きく、 沖縄での取り組みは全国的にも大きな関心」 と話し、 「昨年の課題を洗い出し、 もっと踏み込んだ議論が必要であり、 議論だけでなく具体的に実行していきたい」 と意欲を見せた。
 総会は 「みるく世向 (ゆん) かてぃ~差別に屈しない~」 を全体テーマとし、 18日に石垣市民会館でシンポジウムやフィルム上映などが行われる。 19日と20日は宮古島市に会場を移し、 交流集会や分科会、 ハンセン病歴史資料館などがある国立療養所宮古南静園でのフィールドワークが予定されている。

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謝花副知事 (前列左) にハンセン病市民学会の総会・交流集会への参加を呼びかける知念共同代表 (右端) ら=10日、 県庁

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