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宮古島文学賞 森田たもつさんの作品が一席

 






2019/02/09 09時05分配信 - 文化・芸能 -

宮古島市文化協会 (大城裕子会長) は8日、 第2回宮古島文学賞の受賞作品を発表した。 一席には森田たもつ (59) =宮古島市=の 「みなさん先生」 が選ばれた。 今回二席は該当なし。 佳作には佐鳥理さん (40) の 「紺碧のサンクチュアリ」 =東京都=が選出された。 授賞式、 祝賀会は3月3日午後5時からホテルアトールエメラルド宮古島で行われる。
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 最終選考会は7日、 市内のホテルで行われ、 応募総数60篇の中から8篇に絞られた最終候補について選考委員長の椎名誠さん、 選考委員のもりおみずきさん、 大城貞俊さんの全員一致で一席が決まったという。
 森田さんは受賞の喜びを 「昨年の佳作に続き一席での受賞に大変嬉しく思っている。 島に住んでいる自分が島のことを書いて島の文学賞を受賞できたことに満足している。 この作品には、 戦争の悲惨さ、 人とのつながりで生き延びていくこと、 次の世代に継承していくことを伝えたかった。 作品への構想は5年前から考えていた。 若い世代に読んでほしい」 と語った。
  「みなさん先生」 はブラジル移民の主人公正春が25年ぶりに故郷の宮古島に戻る。 終戦まで宮古の離島那小島で小学校の教師をしていたが戦時中に教え子を台湾へ疎開させ、 戦後の引き上げ船の遭難で教え子を亡くす。 その当時の話しをいとこの息子と孫にあたるじゅんぺいに話して聞かせる。 正春の意志を継いでじゅんぺいが教師になるという物語となっている。
 椎名さんは総評で 「昨年より応募は減ったがレベルは全体的に高かった。 一席の作品は完成度が非常に高かった。 全体の構成がしっかりなされ組立がきちんとしていた。 そして効果的に枝葉をちりばめ読者の興味が涌いてくる作品。 また、 現代と過去を往還する人物が世代をつないでいく物語で未来への希望の作品」 と絶賛した。
 佳作を受賞した佐鳥さんは電話取材で 「あまり自信がなかったので受賞に驚いている。 構想は昨年8月からあり、 半分ぐらいまでは順調に書いたが残りは締め切り当日に書き上げた。 作品の中でいろいろな考え方の人がいるけれども、 『こうしなきゃいけない』 ではなくその人はその人で良いというのを認めたいという思いを作品に込めた」 と話した。
 佐鳥さんの作品についてもりおさんは 「さわやかな青春小説。 宮古の海の描写が美しい。 複雑に心理が交差するが最終的に海の癒しに逃げ込まず、 それぞれの現実に戻っていくところが良かった」 と話した。
 受賞者と作品は次の通り。 カッコ内は年齢、 出身、 職業の順。
 【一席】森田たもつ
「みなさん先生」 (59、 宮古島市、 歯科医師)
 【佳作】佐鳥理
「紺碧のサンクチュアリ」 (40、 東京都)

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受賞者を発表する (左から) もりおさん、椎名さん、大城さん=市役所平良庁舎

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