市営平江団地の50㍍ほど手前の三叉路の右手に涼しげな枝振りをした一本のリュウキュウマツが門沿いに見える。 そこが島尻さん宅である。
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門を入ると一面芝生を敷きつめ、 手入れの行きとどいた庭が広がる。 庭の周りを見渡すと盆栽仕立ての樹木がずらりと並び、 その手前には立派な庭石を配置して重量感をもたせている。
島尻さん宅の庭造りは当初から計画・工夫が十分に施されており、 塀沿いにシマヤマヒハツ、 や要所にはハリツルマサキ、 イヌマキを織り交ぜ生垣をしっかり整えている。 内側には土を盛り上げてマツ、 イヌマキ、 リュウキュウコクタンなど高木を配置。 手前にシマヤマヒハツ、 ハリツルマサキ、 ミズガンピ、 ムラサキシキブなど低木をバランスよく植栽している。
さらに低木の根本周りにはツツジを植えて季節の花を観賞する工夫もしている。 木々を主体とした庭造りであるが、 イシギクなどでアクセントをつけ全体的にまとまりのある庭園である。
陽あたりのよい南西に位置する庭園は風通しもよく、 玄関や窓からは高木と低木の調和が見事に浮き上がって眺められ素晴らしい景観である。 樹木の種類はそれほど多くないが、 地元の土地になじんだ身近な樹木を小まめに手入れし、 それぞれの樹木の個性を生かして見事な庭木に育てている。
(グリーン部会・普天間)