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紅型作家の藤﨑新さん、上布に惹かれて移住

 






2018/12/22 21時02分配信 - 文化・芸能 -

 那覇市壺屋出身の紅型作家藤﨑新さん (30)。 「宮古上布に惹かれて」 今年7月に宮古島市に移住して制作に取り組むほか、 公民館講座などで紅型を住民に教えている。 いずれは宮古に工房を構えたいと考えており、 先人から伝えられた沖縄の技法を生かし 「宮古島の海の青」 を表現した新しいものを作りたいと意気込みを見せている。
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 紅型の藍を主色とした 「藍型 (エーガタ)」 に藤﨑さんも熱心に取り組んだ時期があり、 作品の納入などで訪れていた宮古で出会った藍で深く染め抜いた上布に魅せられたという。 また趣味のサーフィンをやるにも海のきれいな宮古島が移住の動機となった。
 現在は市内のセレクトショップに紅型のバッグやタペストリーなどを中心に出しているが、 注文を受けて紅型にはあまりない 「大漁旗」 を制作中。 恵比寿天や鶴亀、 松竹梅など基本の吉祥紋様を描き、 伝統的に風呂敷に用いられた筒引きの技法で染めていく。
 父親は紅型作家の藤﨑眞氏、 母親は代々壺屋焼の家系、 長兄は紅型、 次兄は陶芸と工芸一家に生まれ、 小さな頃から物づくりが当たり前の環境で育った。 高校卒業後、 留学した豪州でアボリジニアートに触れた。 ドットペイント (点描) などで絵描かれる図柄には様々な意味があり、 「紅型に近いものを感じた。 沖縄に帰ったら紅型をやろう」 と決心した。
 紅型づくりでは常に配色に注意している。 紅型の技法を活用して従来の琉装や和装だけでなく、 洋服や現代のライフスタイルに合わせた日常品も作っているが、 「古典をたくさん見て、 この図案にはこの色というものがある。 紅型から離れないようにしたい」 と心がけている。
 眞氏は染色で重要な水を求めてやんばるに工房を移し、 古典の伝統を踏まえつつ自分が思い描く紅型に取り組んでいるが、 藤﨑さんもその影響を受け、 海をテーマに独自の色使いを目指す。 「宮古上布は琉球藍の染めがすごい。 色にこだわりたい。 宮古島の海や景色を意識し、 伝統技法を生かしながら新しい紅型を作りたい」 と話した。

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初めて取り組む 「大漁旗」 の下絵と藤﨑さん=平良下里、 WEATHER PERMTTING OKINAWA

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