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多良間村「抱護林」の林業遺産目指す

 






2018/12/05 09時07分配信 - 社会・一般 -

【多良間】多良間村 (伊良皆光夫村長) は同村の集落を囲む 「抱護林 (ポーグ)」 を日本森林学会の林業遺産認定を目指して取り組んでいる。 抱護林は琉球王朝時代に蔡温の林業政策によって整備された林帯として県内で唯一現存するもの。 林業遺産は日本各地の林業発展の歴史を将来にわたって記憶・記録する事業。 同村では認定に向けた抱護林の整備や美化などで村民に協力を呼びかけている。
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 林業遺産認定に関して林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署は、 同村や村文化保護委員会に 「多良間には県内で唯一、 蔡温の林業政策を体現する抱護林が残されている。 一部消失している箇所もあるが良好な形で残っており、 現在も集落や農地の保護に不可欠なものとなっている。 樹齢200年を超えるフクギも多く残っている」 と説明。 今後も保護していくためにも遺産認定を勧めた。
 抱護林は字仲筋宮良地区の郊外トゥカパナ山を起点に、 字塩川の白嶺山を終点として長さ約1・8㌔の林帯が連なり、 文字通り緑の帯が集落を抱き護っている。 蔡温の時代 (1728~53年) に林業政策で作られたと言われ、 暴風や防潮、 防火、 土砂の流失予防、 適度に温度や湿度を保など多くの役割を持っている。 樹高6~7㍍、 直径40~50㌢のフクギを主体にテリハボク、 モクタチバナ、 イヌマキ、 アカテツ、 タブノキ、 リュウキュウコクタンなどで構成。 県天然記念物に指定されている。
 林業遺産は同学会が創立100周年を記念して開始。 林業発展の歴史を示す景観、 施設、 跡地等の土地に結びついたものを中心に体系的な技術、 特徴的な道具類、 古文書等の資料群を認定している。
 今後は林野庁の推薦を受け、 同村及び村内関係団体が認定に向けた申請を行っていく。 同村教育委員会の池城三千雄教育長は 「そのため今年度は審査があり、 抱護林帯を整えていきたい。 林内のゴミや枯れた草木の撤去、 一部枯れた場所への植林に向けた作業を行う。 これまで同様に文化財を守っていくため、 村民の皆さんにも理解と協力をお願いしたい」 と呼びかけた。

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林業遺産の認定を目指す多良間村の 「抱護林 (ポーグ)」 =字仲筋の起点

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