記事一覧

来訪神無形文化遺産登録で伝統継承に決意新た

 






2018/12/01 09時02分配信 - 文化・芸能 -

 島尻のパーントゥと野原のサティパロウからなる 「宮古島のパーントゥ」 を含む伝統行事10件が 「来訪神 仮面・仮装の神々」 として国連教育科学文化機関 (ユネスコ) の無形文化遺産への登録決定を受けて30日、 宮古島市教育委員会 (宮國博教育長) が市役所城辺庁舎で会見を開いた。 宮國教育長は 「大変喜ばしく嬉しい限り」 と決定を喜び、 駆けつけた島尻自治会の宮良保会長や野原部落会の渡久山隆会長も喜びを語った。
続き
 午後2時30分から行われた会見で下地明生涯学習部長が 「『来訪神仮面仮装の神々』 は男鹿のナマハゲが2011年度に単独での登録を目指したが、 すでに登録されていた甑島のトシドンとの類似性を指摘され、 国指定重要無形民俗文化財の10件をまとめ拡張提案するもの。 14年10月、 来訪神行事保存振興全国協議会を設立し、 16年3月にグループ化して提案。 ユネスコの審査件数の上限を上回る申請があったため、 登録のない国の申請を優先するという国際ルールに基づき1年先送りとなった。 17年度に再提案し、 今回登録が決定した」 と経過を説明。
 宮國教育長が 「ユネスコの登録は沖縄では10年の組踊り以来2例目。 昨年度は1年先送りとなり少しがっかりした。 これからも仮面文化をはじめとして宮古島の伝統祭祀を残すように教育委員会として支援したい」 と話した。
 宮良会長は 「島尻のパーントゥは今から40年前は小さな集落の小さな行事だったが、 1993年に国指定の (重要無形民俗) 文化財に登録されると国内から観光客が殺到。 パーントゥが走る場所もないほどの行事になっていることは非常に喜ばしい」、 渡久山会長は 「野原のサティパロウは婦人会と子どもたちを中心に行う素朴でシンプルな祭祀。 先人の継承してきたサティパロウの登録に地元の人たちも喜んでいる」 とそれぞれ喜びを語った。
 今後の課題については宮良会長が 「集落を車両通行止めにして実施しており防犯支部が交通整理をしているが人手が足りない状況。 泥を取る井戸のンマリガーが、 地形が変わったことで泥が少なくなっている。 これらについては行政の力を借りる必要がある」 と協力を求めた。
 継承者の問題については宮良会長が 「青年会は現在14~15人いるが20年後にはパーントゥをする人がいなくて困るのではと懸念している」 とし、 「団地建設を行い若者を呼ぶことも考えている」 と述べ、 渡久山会長も 「(サティパロウの役をする) 子どもにいかに野原に戻ってきてもらうかが課題」 と話した。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 20515-1.jpg
ユネスコ無形文化遺産登録会見に出席した (左から) 島尻自治会の宮良会長、 宮國教育長、 野原部落会の渡久山会長、 野原部落会の人たち=市役所城辺庁舎

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加