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来間島のヤーマス御願始まり、子孫繁栄願う

 






2018/10/30 09時06分配信 - 文化・芸能 -

 旧暦9月甲午 (きのえうま) の29日、 来間島の子孫繁栄と豊年を願う伝統行事 「ヤーマス御願」 が始まった。 島建て伝説に由来する3兄弟のブナカ (祭祀集団) のヤームトゥに島内外から縁者が結集し、 ハヤシ歌とともに御酒をまわし飲み、 この1年間で生まれた赤ん坊を祝う 「マスムリ」 が行われた。 きょう2日目は集落内をパレードし、 「雨乞い座」 で祝宴を行う。
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 行事は長男スムリャー、 次男ウプヤー、 三男ヤーマスヤーの3ブナカで行われる。 このうちウプヤーブナカの砂川輝夫さん宅では午前9時過ぎから始まった。 参加者は広間で車座になり、 祈願詞 「サラピャース」 を唱和。 集落や家屋敷、 島々や干瀬などあらゆる所に宿る神々に繁栄を願った。 砂川さんが全員に御酒を振る舞われ、 「エーヤカ、 エーヤッカ」 のハヤシ歌とともに飲み干していた。
 「マスムリ」 は昨年のヤーマス御願終了後からこの日までに生まれた赤ん坊を祝福するもの。 家族からは全員に酒と魚が贈られ、 サスの主や司女が赤ん坊を抱いて一座に紹介。 参加者はクイチャーを踊るなど新しいブナカの仲間を歓迎するとともに祝った。
 現在は瀬戸内海航路のフェリーで船員として働く砂川進一さん (20) は長期休暇を取って里帰り。 「自分たちが継がないとならないので、 しっかりと目に焼き付けておきたい。 子どもの頃 『御酒は大人が飲むもの』 と思っていたが、 自分も飲める年齢になった。 将来は来間島を盛り上げ、 若い人を呼べるようなことをやりたい」 と話していた。
 宮古島や来間島の居住文化の調査研究に取り組んでいる芝浦工業大学大学院の北浦由樹さん (23) は祭祀の様子を記録。 「都会では親族や地域の人が一気に集まる祭りは少なくなっていると思う。 こうした場所が無くならないでほしい」 と感想を述べた。

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来間島の伝統行事ヤーマス御願 「マスムリ」 で御酒を飲み干す参加者=ウプヤーブナカ、 砂川輝夫さん宅

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