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多良間村伝統行事「八月踊り」幕開け

 






2018/09/18 09時07分配信 - 文化・芸能 -

【多良間】旧暦8月8日の17日、 多良間村の伝統行事 「八月踊り」 が字仲筋の 「正日」 で幕を開けた。 会場の土原御願所の舞台では住民たちが獅子舞や組踊り、 民俗踊り、 古典踊り、 狂言など様々な芸能を地謡座の演奏とともに奉納。 島内外から大勢の観客が訪れ、 先人から受け継がれた伝統の踊りを昼夜楽しんだ。 きょう18日は字塩川の 「正日」 がピトゥマタ御願所で行われ、 最終日の19日は両字でそれぞれ演じる 「ワカレ」 が行われる。
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 字仲筋の 「正日」 は午前10時頃から始まり、 三線やホラ貝の音が響く中、 荒々しい獅子舞が会場を払い清めて幕開け。 出演者全員を紹介する総引きに続き、 女性たちが島を代表する民謡 「多良間世」 に合わせて杵をつく動作で踊るキネツキ、 2人組の青年が絶叫とともに激しく棒を打ち合わせる棒踊り、 女踊りや若衆踊りなどが次々と演じられた。 二才踊りのクニサイは小学校低学年の児童が元気に踊り、 会場から大きな声援を受けていた。
 組踊り 「忠臣仲宗根豊見親組」 は多良間で創作された演目。 琉球王府に反乱を起こした与那国島の鬼虎を仲宗根豊見親がオーガマ、 クイガマ姉妹の力を借りて征伐する物語。 オーガマ、 クイガマが郷里砂川から平良に召し出され、 歩く場面では多良間様と呼ばれる独特のゆっくりとしたすり足で距離の 「遠さ」 を表現。 宴会では荒ぶる鬼虎と部下たちのコミカルな演技が笑いを誘っていた。
 今年初めてクイガマを演じた津嘉山陽菜さん (小6) は大役を終えて 「練習が大変だったけど最後はセリフも踊りも全部覚えられた。 着物は動きにくかったけど自分なりにできた。 少し間違ったが思い切りできたので良かった。 またこの役をやっていきたい」 と感想を話した。
 舞台あいさつに立った仲筋字会の垣花満会長は 「八月踊りを一年に一度開催できるのも皆さんの厚意があるからこそ。 皆さんの温かい心は踊り手にも十分伝わっている。 島外から訪れた皆さんも奉納芸能をゆっくりと楽しんでほしい。 この島の限りない発展を祈願したい」 と述べた。
 「八月踊り」 は仲筋・塩川の両字会が主催し、 各踊りの演目を担当する座、 三線演奏など音楽を担当する地謡座、 衣装や小道具等を準備する支度座などによって運営される。 人頭税を納めた旧暦8月に 「パチュガツウガン」 として各御嶽で皆納報告と翌年の豊作を祈願し、 踊りを奉納していたことが起源とされる。 最初は民俗踊りが演じられていたが、 明治初期に組踊りや古典踊りが沖縄本島から伝わってきたという。

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組踊「忠臣仲宗根豊見親組」鬼虎の宴で踊るオーガマ、クイガマ姉妹=多良間村土原御願所

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