記事一覧

旧盆送り日に上野宮国の伝統大綱引き

 






2018/08/27 09時07分配信 - 文化・芸能 -

 旧盆3日目 「ウッフィユー」 の25日夜、 宮古各地の家庭では祖先の霊を送りながら親族の無病息災を願った。 上野宮国では伝統行事の大綱引きが行われ、 宮国公民館交差点を中心に大勢の地域住民をはじめ市民や観光客も参加し、 東西に分かれて大綱を引いた。 午後の雨も止んだ月明りの下、 会場は熱気と歓声に包まれ、 終始 「宮国のクイチャー」 を踊る輪が広がり、 先人から受け継がれてきた伝統の祭りで祖先を後生 (グソー) に送った。
続き
 午後8時半頃、 会場の東西から東里・西里の旗頭を持って住民たちが入り、 四辻でクイチャーを踊りながら宮国公民館前交差点に集合。 青年らが大綱を担いで運び、 その間にも 「宮国のクイチャー」 を踊って雰囲気を盛り上げた。 互いに綱の先端を担ぎ上げて近づき、 「ヒヤサー」 「ハイサー」 と掛け声とともに荒々しくぶつかり合った。
 午後9時40分頃、 ホラ貝や鉦の音がはやし立てる中、 「チャンコイ」 と呼ばれる丸太で東西の大綱が一つにつながれ、 クイチャーを繰り返し踊り気合の昂りとともに一斉に綱を引き合った。 老若男女、 見物客らも加わって力を込めて引き、 会場は掛け声と歓声と熱気に包まれていた。 1本目は互いに譲らず引き分けとなったが、 その後は東が2勝。 勝負が決するたびに歓喜のクイチャーが踊られた。
 役割を終えた大綱はツナシードゥ (綱生徒) によって先端を斧で切り落とされ御嶽に奉納。 若者たちが体をぶつけ押し合う 「デーロイ」 も行われた。
 宮国の大綱引きを見るのは2回目という平良鏡原の女性 (49) は 「知り合いがいるので見に来た。 宮国の綱引きは他の夏祭りとは違う独特の雰囲気がある。 大綱がつながるまでの時間が長いがそれが楽しい。 また来たい」 と話した。
 綱引きを終え、 宮国自治会の垣花秀明会長は 「雨が上がって本当に良かった。 宮国部落の日頃の行いが良く、 月も出ている。 みんなが協力して先祖の神様に綱引きを見せられた。 喜んで帰っていったと思う」 と安堵の表情を見せた。 今年は事前に子ども会とクイチャーの練習に取り組んだが 「先祖から引き継いだ伝統を子どもたちに残すため、 みんなで協力して教えていきたい」 と話した。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 19921-1.jpg
旧盆「ウッフィユー」の伝統行事で大綱を引く住民たち=25日、宮国公民館前交差点

ファイル 19921-2.jpg
大綱引きでは終始 「宮国のクイチャー」 が踊られた=25日、 宮国公民館前

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加