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多良間村教職員に淡水レンズの仕組みなど解説

 






2018/08/04 09時01分配信 - 教育 -

【多良間】多良間村の小中教職員を対象に地下水の実験や教材づくりに関する勉強会が1日、 多良間小で行われた。 琉球大学理学部の新城竜一さんらが島の水環境について考える 「水の環でつなげる南の島の暮らし」 プロジェクトや淡水レンズの仕組みなどを説明した。 国立研究開発法人科学技術振興機構の科学技術コミュニケーション推進事業で行われた。
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 同プロジェクトは持続可能な自然共生社会の形成には健全な水循環が不可欠であるとして、 研究者と住民と行政が一体となって水環境を考えるもの。 新城さんは沖縄特有の水に関する課題として畜産廃棄物の不法投棄、 生活排水、 赤土流出、 飲料水源の水質悪化などを挙げ、 解決に向け▽沖縄特有の水環境特性と陸と海のつながり解明▽人間活動に伴う環境負荷低減に向けた技術開発▽地域の暮らしと水のつながり向上▽島しょ型統合的水循環管理計画への提言―が必要と述べた。
 琉大農学部の安元純さんは淡水レンズへの地球温暖化の影響について 「1㍍低下すると淡水と塩水の境界線・面が40㍍上がる。 温暖化で海水面が膨張して上昇すると淡水レンズの島では利用可能な淡水資源が減る。 地下水が塩水化して色々な島で問題になっている」 と説明した。
 また 「多良間で心配なことは、 農地に施肥をすると地下に肥料成分が浸透して飲料水に適さなくなる。 エコファーマーで化学肥料を3割削減しているが、 現段階では効果はまだ見られない。 今後どうなっていくか。 多良間は有孔虫が作った塊が多く、 かなり若い石灰岩でできている。 1日300㍉の大雨が降っても浸透性が高いので冠水しない」 などと話した。
 参加した多良間小の與那覇盛彦校長は 「石灰岩を4種類見ると違いが分かり、 島の成り立ちを知ることができ、 淡水レンズの仕組みもよく分かった。 住んでいる多良間島の水の循環が生活に直結することもよくわかった。 子どもたちに上手に伝えていけるよう深めていきたい。 先生たちの関心、 意欲も深まったと思う」 と感想を話した。

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模型による淡水レンズの説明を聞く参加者たち=1日、 多良間小学校

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