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マンゴーが全身枯死、南根腐病(仮称)県初確認

 






2018/07/04 09時05分配信 - 産業・経済 -

 県病害虫防除技術センターは2日、 宮古島市と石垣市で 「マンゴー南根腐病 (仮称・みなみねぐされびょう)」 の発生が確認されたと発表した。 沖縄県内での罹病は初めてで、 急速に病状が進行して全身枯死症状となることもある。 現時点では有効な防除農薬等がないため、 症状を発見した場合は同センター宮古駐在 (73・2634) に相談するよう呼びかけている。
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 同センターによると、 昨年5月に石垣市のマンゴー施設で葉の退色や落葉、 枝枯れなど萎凋症状を確認。 罹病樹の地際部や根部には黒褐色の菌糸膜が見られ、 病原菌 (硬質キノコの一種シマサルノコシカケ) による同病気と診断。 応急処置として樹木を伐根、 周辺の土を除去した。 宮古島市では今年1月に全身枯死症状が確認され、 地際部から同病原菌が検出された。 これまでに宮古島1~2カ所、 伊良部島1カ所で確認されている。
 同病原菌は熱帯・亜熱帯に広く分布し、 樹木を中心に200種以上の植物に感染するという。 国内では南西諸島と小笠原諸島のモクマオウやイヌマキ、 テリハボク、 フクギ、 デイゴ、 ソウシジュ、 ハイビスカスなどで被害があり、 2013年に小笠原諸島の露地マンゴーで発生が初めて確認されている。
 罹病樹は初め葉の退色や樹勢低下がみられ、 やがて枝や幹が枯れていく。 地際部や根部は茶褐色から黒褐色の菌糸膜で覆われ、 樹皮をはぐと木質部の表面が蜂の巣のような症状になる。 病徴が進展すると落葉が顕著となり、 全体が枯れ上がって最終的に枯死する。 萎凋が確認されてから1週間ほどで枯死したケースもあるという。
 罹病樹の根や土壌中に残った根の残さとの接触により感染するため、 防風林や防潮林、 街路樹などが集団枯死する事例も多いという。 担子胞子の飛散による伝搬も可能性が高いと考えられている。 宿主が枯死した後も根株や土壌中に残った根などで10年以上生存するとされている。
 現状では有効な防除農薬等がなく、 罹病樹は早急に抜き取り、 細根まで完全に掘り起こして周辺の土ごと入れ替える必要があるという。 応急処置として汚染されていない土で埋め戻した後、 罹病樹があった場所と健全樹の境に鉄板などを埋め込み、 根部の接触を遮断。 多くの樹木に感染し、 病原菌の残さなどで長期間残存することから、 防風林等の樹木が枯れた場所にマンゴーハウスを設置しないよう呼びかけている。

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マンゴー南根腐病で枯死した樹木 (写真提供・県病害虫防除技術センター)

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樹幹地際部に形成された菌糸膜 (写真提供・県病害虫防除技術センター)

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