2018年度多目的コホート研究地域講演会が30日、 県宮古合同庁舎で行われた。 国立がん研究センター社会と健康研究センター長の津金昌一郎さんが 「がんを遠ざける生活習慣~多目的コホート研究の成果から」 をテーマに講演。 喫煙や飲酒、 食習慣の健康影響などについて説明した。
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同講演会は県の働き盛り世代の早世が多くがん、 心疾患、 脳血管疾患などの生活習慣病による死亡が半数を占めていることなどを踏まえて、 多目的コホート研究の成果から全国と沖縄県の生活習慣病の羅患および死因状況、 生活習慣病の予防に有効な生活習慣について地域住民や保健・医療関係者とともに学ぶ機会とするために開催。
講演の中で喫煙の健康影響としてたばこを吸う人と吸わない人、 たばこを吸わされる人と吸わされない人で病気のなりやすさの違いを説明。 受動喫煙との関連として喫煙していない女性約3万人を13年間追跡した結果、 夫が喫煙者の場合は夫が非喫煙者の1・34倍も肺がんリスクが高まることなどを報告した。 また、 禁煙により循環器や呼吸器疾患、 糖尿病等多くの病気の予防につながり、 受動喫煙しないことで心筋梗塞、 肺炎などの予防にも役立つと解説した。