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多良間村で伝統祭祀の「スツウプナカ」

 






2018/05/02 09時07分配信 - 文化・芸能 -

【多良間】多良間村の伝統祭祀 「スツウプナカ」 は1日、 村内4カ所の祭場に賓客を招いて豊年祈願と祝宴が行われた。 角盃に満たした御酒を 「ユナオーレガ、 ヒーヤヤッカ、 ヤッカ」 のハヤシ歌に合わせて回し飲み、 豊かな実りに感謝するとともに今年の豊作豊漁を祈願した。 また前日深夜から未明にかけて長老たちによる 「暁の願い」 が行われ、 島の繁栄への願いを込めて 「ヤッカ、 ヤッカ」 のハヤシ歌が響いた。 
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 スツウプナカは村内をナガシガー、 フダヤー、 パイジュニ、 アレーキ4つの祭場に分かれて行われる。 海で漁をするイム (海人) 座、 料理を担当するクバン座、 御酒を仕込み供物を準備するブシャ座、 予算を取り扱うカンジン座、 祭りを運営する中老座など役割を分担して執り行われる。 初日は 「神の日」、 2日目は 「人の日」、 3日目は来年への引き継ぎが行われる。
 30日夜には 「暁の願い」 が行われた。 このうちパイジュニでは午後9時半頃にブシャ座からカメに入れられた御酒が、 中老座のある大木公民館に到着。 ブシャ座の男性たちが供物の米や刺身、 御酒などを伝統に則って分配し、 フシャトガーとナガバルガーの拝所に奉納。 老人座は保育所近くの祭場で神歌 「ニィリ」 を唱和し、 引き続き 「ウヤキ、 ユナオーレガ、 ユイトーレガ、 ヒーヤヤッカヤッカ」 のハヤシ歌とともに御酒を何度も回し飲んでいた。
 1日は字仲筋のナガシガーを皮切りに祝宴が行われ、 各御嶽の司女や二才頭、 村役場、 村議会、 小中学校長らを招待した。 ナガシガーでは正午から運城御嶽二才頭の村山肇さんが供え物を捧げて豊年を祈願。 賓客をカマボコや揚げ物などの料理でもてなし、 角盃の御酒を高々と掲げ 「ヤッカ、 ヤッカ」 のハヤシ歌を何度も響かせた。
 招待された伊良皆光夫村長は 「互いに健康でこの日を迎えられたのは喜ばしい限り。 多良間村は2年連続で農業全般ゆがぷう年となった。 きょうの願いが天まで届き、 今年も素晴らしい年であってほしい。 村民すべての健康を願いたい。 きょうの喜びを分かち合いスツウプナカを祝っていこう」 とあいさつした。
 ゴールデンウィークで同村に住む友人を訪ね、 スツウプナカを見た小松沙帆さん (35・兵庫県) は 「沖縄も多良間も初めてだが、 なかなか見られない祭りなのでタイミングが良かった。 こうした祭りは地元にないので圧倒された。 いいものを見られて良かった」 と感想を話していた。

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「ヤッカ、 ヤッカ」 のハヤシ歌に合わせて角盃を高々と掲げる男性たち=字仲筋ナガシガー祭場

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