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ユマニチュード開発者のジネストさん講演会

 






2018/03/08 09時03分配信 - 健康・暮らし -

 認知症などのケア技術として注目されるユマニチュードを開発したフランス人のイヴ・ジネストさんの講演会 (主催・県認知症疾患医療センターうむやすみゃあす・ん診療所) が6日、 宮古島市中央公民館で行われた。 ジネストさんはケアの実例を映像で紹介しながら、 「目を見つめる」 「話す」 「触れる」 「立つことを援助する」 ユマニチュードの基本技術を解説。 「愛情と優しさ」 をもって人間の尊厳を保つためのケアの必要性を訴えた。 会場には大勢の人が訪れ、 ジネストさんの話に耳を傾けていた。
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 ジネストさんは意識障害のある患者へのケアについて 「赤ん坊に話しかけるぐらいの顔の距離」 とアイコンタクトの重要性を挙げ、 「目と目が合うと高齢者の脳内に革命が起きる。 目の奥にある脳の部分がホルモンを出せと命令する。 脳のスイッチを入れるようなもの」 などと説明。 実例の映像では家族の問い掛けにも無反応だった患者がジネストさんのケアで声を発し、 体を動かし、 表情が穏やかになり、 立ち上がっていく様子に会場からは感心と驚きの声が上がっていた。
 ユマニチュードの基本について 「人間の尊厳を保つための行動であって奇跡ではない。 『あなたを大事にしている』 という触り方をする。 触れ方に意味があることを知る必要がある」 と述べ、 触れる前に必ず声をかけ、 手足を強く掴まないことなどを教えた。 寝たきりに関しても 「9割の人は本来その時にやるべきことが出来ていれば、 寝たきりにはなっていなかったと思う。 人は亡くなるまで立つ力を持っている。 1日20分立てれば寝たきりになることはない」 と話した。
 ジネストさんは 「人間らしさに着目したケアをすべき。 『愛と優しさ』 を伝える。 亡くなるその日まで立って笑っていられるように。 誰からも見られず、 話しかけられない、 人間らしさを断ち切られた人に人間らしさを取り戻すこと」 と語り、 「人間性は大きな木のようなもの。 根がしっかり張っていないと花は咲かない。 高齢者は我々の木の根であり、 教えてくれる先生」 と話した。
 またジネストさんはユマニチュードの哲学について 「ケアが暴力的になることはない。 自由、 平等、 博愛が重要。 相手を大切に思う価値の実現がユマニチュード」 と話していた。
 この日は一般を対象に、 7日は福祉専門職にも講演が行われた。

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ユマニチュードの講演に耳を傾ける大勢の来場者たち=6日、 市中央公民館

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イヴ・ジネストさん

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