環境省の主催する講演会 「サンゴ礁トークin宮古2017」 が11日、 市中央公民館で行われた。 関心のある市民が多数訪れ、 サンゴ礁の現状や対策、 基礎知識についての講演に耳を傾けるとともに座談会で活発な意見交換を行った。
続き
この講演会は環境省の策定した 「サンゴ礁生態系保全行動計画2016―2020」 の事業の一環として日本サンゴ礁学会会長や環境省中央環境審議会臨時委員などを歴任した土屋誠琉球大学名誉教授を招いて実施。 サンゴ礁保全について市民へ普及啓発し認識を深めてもらうとともに宮古島のサンゴ礁の状況などを把握することが目的。
前半は 「サンゴ礁と共に暮らす」 のタイトルで土屋氏が講演し、 「なぜサンゴ礁を保全しなければならないのか」 と参加者に疑問を投げかけ、 サンゴの構造や生態、 白化現象の仕組みなどについて説明した。
サンゴ礁の7つの大切さとして▽漁場▽台風などの高波を抑える▽勉強する場所▽観光資源 (美しい景色) ▽高い生物多様性 (海の熱帯林) ▽生き物たちがサンゴ礁をきれいに保つ▽地球の変化示唆―を挙げ、 人間がサンゴ礁を保全することは 「生態系への恩返し」 とまとめた。