記事一覧

多良間の八月踊り、継承むけ若い担い手を

 






2017/09/30 09時04分配信 - 催事・イベント -

【多良間】多良間村の伝統行事 「八月踊り」 が27~29日、 島を挙げて盛大に行われ、 仲筋・塩川の両字では先人から受け継いできた数々の芸能が舞台で繰り広げられた。 その一方で人口減少に伴う担い手不足も進む。 「八月踊り」 は演目ごとに座で取り組むが、 出演者の確保が困難な座も出ている。 字仲筋の組座でも一人二役や引退する年齢の座員によって組踊りをやり遂げたが、 今年は新人が加入し島の縁者が出演するなど継承への努力も続けられている。
続き
 今年加入した垣花建明さん (31) は組踊り 「忠臣仲宗根豊見親組」 で土原豊見親、 「忠孝婦人組」 では原国兄弟の金松を演じた。 初日の出演を直前に控え 「セリフと動作を一緒に行ったり、 手の角度やリズムの取り方が難しかった。 昨日までたくさん練習をしたので思い切って踊りたい」 と意気込んでいた。 座員の減少には 「これからも人は少なくなり、 一人何役もやるときがあるかもしれない。 踊りの時期だけでも若い人に戻ってきてほしい」 と話した。
 父親が多良間出身で浦添市在住の知念良之さん (33) は2年ぶりに参加し、 「忠孝婦人組」 では二役を演じた。 多良間には子どもの頃に遊びに来たが住んだことはなく、 大学院の調査で訪れた際に 「地域行事に参加することで社会や文化の理解に役立つ」 と組座に入った。 「セリフのイントネーション、 意思疎通をするとき地元に住んでいないと共有できない難しさもある」 と苦労も。
 「間近で意気込みを感じ、 こんなに情熱を注いでいる祭りはないと思う。 村の精神文化のためみんなが努力している。 そうしたことも含めて重要無形民俗文化財なのでは。 続いてほしいので今後も参加したい」 と話していた。
 同組座は今年、 家庭の事情で出演できなかった座員もいたが根本的には若い新加入者が少ない。 仲筋字会の垣花満会長は 「島に戻ってくる若者が少なく、 伝統の継承が厳しくなっている」 と話す。 村内の人口でも字仲筋は字塩川より少なく、 特に子どもの不足で笠座は昨年から塩川の児童に出演を依頼。 「今後も応援をお願いしながらつなげていきたい」 という。
  「正日」 の組踊りを終え、 踊りの指導をしてきた大見謝正勝さんは 「こうした状況の中でみんな頑張った。 どうしても人数は足りないが、 努力して守っていかなければならない」 と述べ、 「組座に限らず他の座でも、 また村全体でも若者が少ない。 伝統行事に限らず島の経済活動等でも若者は必要」 と若者の減少に危機感を示していた。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 17912-1.jpg
原国兄弟の金松を演じる垣花建明さん=27日、土原御願所

ファイル 17912-2.jpg
祭利金豊見親を演じる知念良之さん=27日、 土原御願所

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加