以前は主要道路沿いの街路樹として親しまれていたものの、 その数が減少している落葉高木のセンダン (同科) が4月に入って薄紫色の花を咲かせるようになった。 県内では5月ごろまでが花期とされている。
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センダンは沖縄各島をはじめ本州西南部から西側、 台湾、 中国などに分布する。 高さは5~15㍍とされ、 樹勢の形がいいことなどから街路樹や庭木として県内各地でも植栽された。 材木として家具や器具などに利用されていたという。 宮古島地方では古くから集落の広場や民家庭に植栽されたほか、 城辺や上野の主要道路沿いに数多く利用されたが、 枯死した影響もあり、数が減っている。花は円錐花房で、 花びらは5枚。 藤色や白色が薄紫色に見え、 固まって咲く様子を見ることができる。