宮古方言名で 「ショータツ」 と呼ばれ、 釣り鐘状の花を無数につけるセイロンベンケイ (ベンケイソウ科) が各地で咲き始めた。 キダチベンケイと見られる種類は特に真っ赤に色づいている。 このほか薄緑色の花もこれから見ごろを迎えることになる。
続き
セイロンベンケイは多肉質の多年生草本として古くから親しまれている。 南アフリカ原産の帰化植物で、 現在では熱帯各地で見られる。 日本では沖縄や奄美などの海岸などで野生化している。 葉を土の上に置くだけで芽が出るため、 「ハカラメ」 と呼ぶ地域もあるようだ。 英名は 「幸運の葉」。
宮古各地でも古くから野山に自生し、 民家の庭や道路沿い、 鉢植えとして親しまれている。 以前は薄緑色や淡い紅色が多かったようだが、 最近では真っ赤に色づく種類が増えている。 「落花生根」 と称して漢方薬に用いるとされる。