宮古野鳥の会 (仲地邦博会長) は16日、 市役所伊良部庁舎屋上でサシバ市民観察会を行った。 この日は今年最も多い3800羽のサシバが飛来。 参加した市民たちは秋晴れの空に高々と舞う 「鷹柱」 を存分に堪能した。 同会によると今季のこれまでの飛来数 (8日~16日) は約6000羽となっている。
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観察会が始まった午後3時頃もサシバの群れが次々と飛来し、 伊良部庁舎の真上で天空に渦を巻くように舞い飛んでいた。 切れ間なく飛来するサシバに参加者たちは 「たくさん見えるのは良いが首が痛くなる」 と空を見上げていた。
仲地会長は、 サシバの飛来数減少について 「本土の繁殖地から南へ渡るちょうど良い場所に宮古があり、 たくさん飛来していた。 44年前は4万羽だったが右肩下がりで減っている。 年間平均730羽減っており、 このままでは14~15年後にはいなくなってしまうかもしれない。 原因は繁殖地や中継地での木の減少。 フィリピンではまだ狩猟されている。 宮古でできることはサシバが留まれる木を育てること」 と説明した。
今年のサシバの渡りは台風や前線の影響でやや遅れているという。 昨年は6694羽で過去最少だった。