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アギャー追う中村征夫さんが写真集出版記念講演会

 






2016/08/06 21時01分配信 - 健康・暮らし -

 水中カメラマンの第一人者、 中村征夫さんが30数年にわたって佐良浜などのアギヤーを撮影した写真集 「遥かなるグルクン」 の出版を記念した講演会 (主催・プラネット・フォー) が6日、 伊良部公民館で行われた。 中村さんが撮影した写真とともに伝統の追い込み漁・アギヤーに魅せられてきた理由、 漁師たちとの交流と様々なエピソードを語った。 またアギヤーの漁師らとの座談会も行われた。 会場には大勢の市民が訪れて講演に耳を傾けていた。
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 中村さんはアギヤーを撮り続けた理由を 「かっこいい」 と述べた上で、 「サバニで波しぶきを上げて海を疾走し、 漁場では自分の仕事の分担が分かっていて、 流れるように作業が進み、 グルクンを追い詰めていく。 カメラマンから見れば息を飲むような瞬間。 この瞬間を切り取りたいと思い、 いつの間にか30年経っていた」 と語った。
 写真集の作品をスライドで説明しながら 「何度も船に乗せてもらい漁の段取りを教わってから撮影した。 最後に袋網でグルクンを一網打尽にするとウロコがキラキラと落ちてとても美しいが、 同時にもがく魚の波長を感じてサメが来ることも警戒していた」 などと話した。
 海だけが写った最後の1枚を見せ 「様々な仕掛けをして大変な思いをしても捕まるのは一部のグルクン。 大部分は逃げて漁師を 『おいでおいで』 と招いている気がしてならず 『遥かなるグルクン』 にした。 荒れた海の底でもグルクンは群れてサンゴ礁の周りを泳いでいる」 とタイトルに込めた思いを語った。
 座談会にはアギヤーの漁師、 伊良部漁協の漢那一浩組合長らが参加。 漁師の平良久夫さんはアギヤーの魅力を 「朝が来て漁に行くのが本当に楽しくてたまらない。 魚との駆け引きもあり、 ちょっと網がずれただけで一匹も取れないこともあった」と語った。漢那組合長は「小さい頃、サバニが15隻100人ぐらいの船団を組んでいた。 グルクン漁がなくなれば地域はさびれてしまう。 これを機に漁協としても後輩への指導などアギヤー漁を絶やさないようにしていきたい」 と話していた。
 同講演会はプラネット・フォーが伊良部島などで行っている歴史文化や暮らしをテーマにした着地型観光プログラム 「宮古島ひとときさんぽ」 が1周年を迎えたことから開催した。

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「遥かなるグルクン」 出版記念の座談会に出席したアギヤーの漁師たち=伊良部公民館

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講演する中村征夫さん

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