高次脳リハビリテーション講習会 (主催・高次脳リハビリテーション実行委員会) が6日、 平良港ターミナルビルで行われた。 看護師やケアマネージャーなど医療・介護などの従事者などが多数参加し、 高次脳機能障害の症状や対応方法などについて理解を深めた。
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講習会では沖縄国際大学大学院の上田幸彦教授が 「高次脳機能障害と支援について」 と題し講話。 同障害とは脳卒中や交通事故などでけがをした後から▽記憶障害▽注意障害▽遂行機能障害▽欲求コントロール低下▽感情コントロール低下▽意欲・発動性の低下▽対人技能拙劣▽退行・依存▽固執性―などの症状が出るという。
主に病気や事故により脳に傷がつくと周囲の状況に合わせて適切な行動をとることが出来なくなる場合があるという。 同障害の特徴として▽障害が見えない・理解されない▽現れる症状や程度に個人差がある▽環境に左右されやすい▽他の障害と間違われやすい―などがあり、 家族などからは病気や事故後から 「以前と違う人になった様に感じる」 という。
上田さんは同障害について 「ネガティブ感情を蓄積しないことが重要」 と話した上で、 「グループアプローチが有効なアプローチの方法の一つ。 高次脳機能障害の特性を考慮しグループアプローチの目的に合わせて内容を検討し、 構築することが効果を高めるためには不可欠だ」 と説明した。
同講習会は県、 沖縄リハビリテーションセンター病院、 医療法人へいあん・平安病院との共催で実施された。